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水族館通信  NO.10     96年の盆休みの週に


知人・友人各位

 残暑が続いていますが、皆様元気にお過ごしのことと思います。一昨年の五月に、普段なかなかお会い出来ない方への近況報告と自分の思考の整理のためにと始めた「通信」ですが、お陰様で四半期に一度の発行で十号を数えるに至りました。5月19日の朝日新聞日曜版の「ワクワク倶楽部」で、学内のアルバイト団体の東大学力増進会で昔一緒に仕事をしていたライターの勝見君にご紹介頂いたので、見知らぬ方からも是非読みたいとのお便りが何通かあり、又、営業先で「朝日新聞読みましたよ」と声をかけていただいたり。新中央合同庁舎二号館(人事院ビル)の営業で建設省に伺った際も、東北地方建設局の課長時代から顔見知りの官庁営繕部の川元課長補佐に、逆に「干場さん記事見ましたよ、宜しく」と言って頂いて恐縮したり。思わぬ効用がありました。

●D(団塊議員)−ネット旗揚げさる

 6月15日午後1時から学士会館で団塊世代の人材情報バンク「プロジェクト猪」の第二回総会が開催され、96年度の活動がスタートしました。総会後、今後の活動の軸になる政治分科会としての団塊議員ネットの発会式が、学士会館講堂をほぼ満員にして行われました。「団塊の世代議員白書」(講談社)の出版活動から生み出された「Dネット」は「政党や地域を越えた交流による政治の活性化」を目指し、「ネットワーク型シンクタンクとしての機能の形成」や「超高齢化社会のアクションプログラム作り」を当面の課題として活動を進めることになります。

 団塊議員ネットは多数の国会議員、首長・地方議員の賛同を得て発会にこぎつけましたが、賛同者を代表してかつての東大安田講堂防衛隊長・今井澄・参議院議員が「鳩船新党が取り沙汰されているが、背後では世代交代の力が働いている。こうした変化を促し、政治を活性化するため、団塊議員ネットに大いに期待する」と祝辞を述べました。続いて「猪」の会員で団塊世代を代表する作家の一人である立松和平氏が挨拶し、前日帰って来たばかりの中国での体験を基に「経済成長で地球環境が限界をみせ、農業が危機的だ。国境を越えた地球規模の政治意識が必要だ」と訴えました。

●既成政党の枠を越えたネットワークを!鳩山由紀夫代議士が提起

 続いて記念の講演、シンポジュームに移りました。先ず自治省大臣官房参事官から筑波大に転じた古川俊一助教授(S42年東大三鷹寮入寮) から「現代の最重要課題の一つに地方分権、地方主権の推進があり、地方議員の多数参加する団塊議員ネットの大きな意義もそこにある。だが、自治省での経験から、それには地方自治体の行政能力の強化が必要であり、例えば福祉行政権限の地域移管問題でその不十分さが明らかになっている」と、「地方分権」に関する問題提起がありました。

 ハイライトの鳩山議員の記念講演で、自身もD−ネットの会員になった氏は、同世代議員の集まりに招かれた光栄に謝意を述べた後、在学時の東大闘争の感想や自身の政治理念について、大要以下のように話されました。

 大学紛争時、全共闘は産官学の癒着を断つことを目指したが挫折し、問題は放置されたままです。私の主張する「友愛」は、自己の尊厳と自信を基礎にした信頼関係を指しています。今、政治の言葉は、癒着、利権の飾りでしかなく、国民の政治への不信、政治からの離反を招き、信頼の回復には自己の尊厳を大事にし、癒着、利権を自ら否定する姿勢が必要で、全共闘の自己否定の論理に通じます。学生運動体験を持つ菅厚生大臣が薬害エイズ問題を始め画期的な業績を挙げたのは、そこに理由があり、その姿勢を私は「美」とも呼びますが、科学的合理性といってもよい。こうした姿勢には落選を恐れない、少数であることを恐れない態度が必要です。新党はそうした志で結ばれ、既存の政党を越えたネットワーク型の集まりであることが望ましい。党首は誰かとマスコミは尋ねますが、そのような問い自体が古臭い。通信で国境を越えたネットワークが作れる時代には、党首がいなくても政党は成り立つ。大臣になるのに当選回数も問題にならない。手垢のついた政治家を何人集めるかよりも、新しい人を沢山擁立したい。情報ネットワークで直接民主主義に近い政治も可能です。ブームに終わらないように、新党構想を進めたい。

 鳩山議員の講演を受ける形で朝日新聞の早野透編集委員と、読売新聞弘中善通政治部次長が「政治の世代交代」と「政界再編」をテーマに対論を展開。最後に、両氏に古川氏を加え、会場から発言を受けながらフリーデイスカッションが進められました。会場からの発言はその後に予定していた懇親会の時間に食い込むほど活発。「自分たちが主導し、一年程度で形として残る成果を」という強い呼び掛けを会場に残し、閉会となりました。

●団塊世代の旗手に応援を!

 欧米や隣国韓国に比べ、政治の世界では出遅れの感のある日本の「ベビーブーマー」ですが、ようやく鳩山由紀夫代議士が手を挙げたとも言えます。東大闘争ではアンチ全共闘でしたが、家では大蔵次官から政界に出た父と学内への機動隊導入を巡って対立する、いわば「家庭内全共闘」。戦後民主主義の申し子として政治手法、歴史認識、戦争と平和、競争と福祉、資源と環境の問題等共感できる部分が多い。とりわけ政治手法の点で、「経世会」的な利権政治と一線を画してクリアな政治を進め、政治の活性化を図るためには鳩山・菅を軸とする新党の結成が待たれます。次の選挙で自民党の一党支配や保々連合が実現したら、今は一歩後退している利権政治が又、大きな顔をして闊歩するようになります。そうしないためにも団塊の世代の政治家には頑張って貰いたいものです。

 後日夕刻、D−ネット結成大会の記念講演のお礼を兼ねて他の世話人と共に、赤坂の鳩山事務所を訪問。30分以上にわたって懇談。D−ネットの地域毎の集まりに講師として協力すること、首都圏で鳩山兄弟を囲む催しをD−ネットとして行うこと、鳩山新党結成の暁には我々も個人として協力することをお互いに約束。その後、衆議院の解散を巡り政局が急展開しているので、アフターファイヴの「政治集団」として何処まで実行出来るか心許無いが、「新党と連帯する団塊世代のビジネスマンの会」でも作って、政策作りやカンパ活動、宣伝活動などの応援の輪を広げて行けたら面白いと思う。それをきっかけに「連帯する」主婦の会、若者の会など色々出来て大きな輪になれば、シラケきった有権者に政治参加の場を提供し、草の根から政治を変えて行く契機になるのではないだろうか。

●政策勉強会に環境庁小島課長(S42年入寮) 登場

 D−NETの発足をうけ、島田恵司総理府地方分権推進委員会上席調査員を講師に「地方主権の時代へ」というテーマで、さっそく7月25日に第一回政策勉強会が開かれました。準備不足で20名弱の参加者でしたが、「分権推進委員会」の舞台裏も含め、政・財・官・学の「綱引き」の実情と時代の流れが掴めた、有意義な勉強会でした。

 第二回は9月20日18:30 〜21:00 の予定で環境庁環境保健部の小島敏郎保健企画課長を講師に、「環境問題と地域社会」をテーマに行います。小島君は私の次の第38期三鷹寮委員長で、環境庁二期生。事務次官の呼び声高い気鋭の官僚で、「水俣の歴史的和解の仕掛け人」でもあります。尚、十月の第三回は、医師で与党プロジェクトチームのメンバーでもあります今井澄参議院議員の「介護保険・高齢者福祉・地域医療」です。会場はいずれも学士会館。会費4千円でフルコース(?!)の食事つきです。興味のある方は是非参加して下さい。

●「団塊の世代官僚白書」刊行にご協力を!

 プロジェクト猪は全共闘白書(新潮社)、団塊の世代議員白書(講談社)に続いて団塊白書シリーズの第三弾「団塊の世代官僚白書」を、年内に大手出版社から出す予定です。「追いつき、追い越せ」の時代が終り、政治と経済の世界だけでなく官界も改革を迫られ、次の総選挙では行革が大きな争点になりそうです。政治と経済の世界では出遅れの感のある団塊の世代ですが、官界では今が我が世の春。本省では実権を握るベテランの課長。出先では局長、次長。県庁へ出向すれば副知事、部長。自治省へ顔を出すと行政局の伊藤祐一郎振興課長(S42年LI2E) が「干場さん、団塊パシングですよ。活躍しているのは官界だけ。それも年功序列の世界だから」と私を責める(?!)。そんな役所の世界ですが、行政改革が断行されれば一番影響を受けるのも団塊の世代。逆に団塊の世代の官僚の意識と行動が行政改革の成否、ひいては日本の今後の進路を左右します。

 マスコミでは天下り批判を初め、とりわけ高級官僚への批判が厳しいが、50歳そこそこで勇退を迫られる現状では、いずれにしろ第二の活躍の場は必要。キャリアシステムで勉強の場も与えられ、情報も握る。横一線で競争させられ、せちがらくなった民間に比べ人材に偏りが少ない。そんな官僚を使うのは政治家。官僚制度の問題は優れて政治の問題ですが、アンケートやヒヤリング、座談会などで実態に迫り、現下の在るべき官僚システムの姿を浮き彫りに出来ればと思います。霞ヶ関の皆さんのご協力をお願い致します。

●林野庁小畑林政課長(S42年入寮) 、町興し講演会で我が故郷へ

 能代山本フオーラム21の事務局長の飯坂君が、8月初めの能代の七夕祭りの総責任者で多忙なため、第五回の町興し講演会が延び延びになっていました。この度、青森のネブタに遜色のないネブタを二日に亘って引き回す祭も無事終り、飯坂君もお役御免となりましたので、「白神山地も見てみたいし」という林野庁の小畑勝裕林政課長(前農水省農政課長・干場寮委員会の食事委員?)に10月8日に能代に足を運んで貰い、「これからの日本の農・林・漁業」について語って貰います。

 コメや牛肉等の市場開放、食管制度の変容、農薬・化学肥料による環境汚染、担い手の高齢化、山間地での耕作放棄、農協の経営不振、日本の農業の問題点を上げればきりがありません。林業も然り。奥山にまで林道は出来ても、安い外材に対抗出来ないので山は手入れされず荒れ放題。山が荒れれば海も汚され、漁業も振るいません。こんな農・林・漁業に誰がした!と言いたいところですが、市場の国際化が進む中、あれもこれも全てを自前で賄えないのも現実。他方で農業経営の大規模・効率化、先端技術導入による生産性向上、ヨーロッパ流のデイカップリング(条件の不利な山間地農業への直接所得保障による環境保全)の導入等新しい芽生えがあるのも事実。そんな現状を踏まえ日本の農・林・漁業のこれからについて語って貰うと共に、大都市・名古屋出身の小畑課長にも農林漁業者と行政の現場の生の声を聞いて欲しいと思います。

●マルイにキャベツはあるか?

 六月半ばのDーNET発足を終え、そう言えば去年の能代高校の最初の在京同期会で一年後の再会を約束したっけ、と突然思い出す。さっそく日産自動車の加藤実君に連絡を取り、昨年より1日早い7月6日の金曜日に銀座の日産ギャラリーを取って貰う。急なせいか参加者は昨年の半分ほどの九名、内野(旧姓山田)、横田(旧姓腰山)の紅二点も交えて、初回より「裃」が取れたのか話が弾み、近況報告だけであっという間に二時間半経過。一番喋りたい(?!)私の順番は、手洗いに行っている間に飛ばされ終に話す機会なし。もっともこうやって何時もお喋りしているのだから、ま、いいか。

 卒業後30年以上経ち、それぞれ、それなりの権限と責任を持つようになって、いわば一種の気楽な異業種交流会。中でも丸井の食品・レストラン部長の金子永喜君の、田舎の野菜や魚をもっと扱いたいのだがという発言には、皆合槌を打つ。丸井というと若者向けフアッション専科というイメージが強いが、国分寺ターミナルビルに出店する際に食品売場も設けたいという駅ビル側の要請で、「今度のマルイはキャベツもあります」というキャッチフレーズで、初めて地下食品売場を作ったのだという。その時の何度も打ち合わせをした駅ビルの社長が長谷川忍さん(S27年入寮・現池袋ターミナルビル社長)、と馴染みの名前が飛び出したりして。その後他の店でも食品を扱うようになり、今では全体で500 億の売上があるという。500 億の売上といったら、秋田では店頭公開企業のヤマキは勿論、同級生の中田潤君が社長をする県内一のゼネコン中田建設だって足元にも及ばない。その彼がフェアで一度出身地の八竜町のメロンを扱ったことがあるが、それっきりとのこと。能代市東京事務所長の米沢君も含めて一同「どうにかしたいね」。

 近くの東大三鷹クラブの溜まり場シェノザミでの二次会には、例によって三谷先輩(S33年入寮) が割って入ってきて場外乱闘(?!)。「干場な、こいつ馬鹿だけど、いい奴だから宜しくな」の決まり文句でお開きになるまで、「花の銀座の真ん中」で盛り上がる。



●「遊都里都」とAターンセンター

 「お前の田舎で魚の産直やっていたよな」と、日本リサイクルセンター(代表高見裕一衆議院議員・さきがけ)の一之瀬透君(日大全共闘)から連絡が入る。彼のところに「ラデッシュボーヤ」という無農薬・有機栽培食品を宅配するシステムがあり、彼が商品開発も担当している。本通信で八森漁協の「海鮮紀行」のパンフレットを同封して協力を呼び掛けたのが頭に残っていたらしい。さっそく漁協と連絡を取り、魚種と漁獲高の一覧をFAXして貰い、届ける。しばらくして別件で会う機会があって、「あの件どうなった?」と聞く。「うーん、余り売る気がないみたい」と、先には進まなかった様子。漁獲の有無はそれこそ水ものだし、ルートに乗せるには一定の魚種を、一定量確保しなければならないとか、問題は色々あるのでしょうが。

 後日、三年間の秋田県企画調整部長の任を無事終えて本省に帰ったばかりの運輸省の千代課長と、銀座の秋田料理屋で夏だというのに名物のきりたんぽ鍋としょっつる鍋をいただく。銀座にもう一軒秋田料理屋があり、そこでは夏はきりたんぽは出さない。それも見識であるが、芹がたとえ春菊になっても、食べたいのはきりたんぽ。その時も春菊入りのきりたんぽを食べながら秋田県人の商売っ気のなさと、新しいものへの関心の薄さが話題になる。それでも来春には秋田新幹線が開通し、東京と直結する。一足早く新幹線で結ばれた山形は官庁街の鼻先、霞ヶ関ビルの向かいに「遊都里都」というしゃれたアンテナショップを設け、山形の物産の販売と美味しい蕎麦を食べさせてくれる。中央官庁にアピールするには丁度いい。箱天そばが1,600 円と少々高めだが美味しい。地酒の出羽鶴にまでつい手がのびてしまう。昼頃行くと蕎麦を食べるために長い行列ができている。そしてその奥の目立つ所にUターンやIターンの転職相談コーナーがある。翻って我が秋田はというと、有楽町の交通会館の上階のAターンセンターに時々「秋田魁新報」を読ませて貰おうと顔を出すが、訪れる人とて余り無く、数人いる職員が何時も暇そうで、これなら県の東京事務所で足りそうです。「新幹線後」に期待したいものです。

●定例懇談会、節目の10回で記念のコンサート実現か

 昨年5月の黒瀬義孝サッポロビール顧問・元北海道警本部長(S35年入寮) の「震災・サリンと危機管理」を皮切りに、先月の栗山尚一前駐米大使(S26年入学) の「今後の日米関係」で八回を数えた、隔月の三鷹クラブ定例会員懇談会ですが、次々回11月15日、伊東孝之早大教授(S35年入寮) の「欧州華夷秩序とロシア東欧諸国」で十回目を迎えます。クラブではこれを記念し、忘年会を兼ねてコンサートを開くべく準備を進めています。

 取り敢えず、11月30日(土)の午後、表参道のテアトロ・スンガリー青山でロシア料理に舌鼓を打ちながら、昨年の寮祭に無料出演して頂いた加藤登紀子さんの歌に耳を傾け、そして最後に青春のあの頃に帰って、寮で良く歌った琵琶湖就航の歌や北帰行等を彼女と大合唱する。その後薄暮の街に繰出し、銀座のシェノザミで、それぞれの馴染みの店で、それぞれの年次毎に時を忘れて興じる。あるいは夫人同伴で日頃の労をねぎらう(同伴割引あり)。そろそろ二人だけで向き合って過ごす人生に差し掛かって、「濡れ落葉」とか「ワシモ族」と言われないように、言われている人は失地回復のために、自前のネットワークを構築し、コミニュケーションを深める。そんなおせっかいで(?!)楽しいランチショーが出来ないかと、この夏何度か、オトキさんのテアトロ・スンガリー青山に顔を出してウオッカを飲り、ロシアのアンサンブルの生演奏を聴きながら、トキコ・プランニング社長の幸子姉さんと相談しています。(注:その後、変更され、97年1月上旬を予定しています。)

 ところで第九回の定例懇談会は、9月25日(火)に国際政治学者の桝添要一君(S42年入寮) で「政局展望」です。15歳下の令嬢との再々婚ということでも最近話題になりましたが、今回は一般的知名度の高い彼にお願いしようとのことで、解散真近かの政局と総選挙後の展望を語って貰います。フリーで高ギャラの彼には気の毒ですが、いつもと同様ギャラ抜き、交通費のみです。尚、年明け1月22日の第11回は、テーマは未定ですが伴襄建設事務次官(S35年入寮) に講演して頂く予定です。

 尚、会場は毎回学士会館で、6時半開会、7時開演、会費五千円で食事、飲み物付きですが、西日本にも会員が沢山いますので、来年は一度関西でと話しています。

●第二回寮祭準備中、OBの参加と支援をお願いします!

 6月で寮委員会が交代したので、7月に労働省OBの平賀代表の肝煎りで、中野サンプラザのカラオケルーム(会議室?)で新・旧寮委員会と世話人会の顔合わせをする。席上、昨年久し振りに復活した寮祭(正式には東大三鷹国際学生宿舎祭)が、今年も前寮委員長の横田和彦君(SI2年・日大土浦)と寮委員会(山本篤委員長,SU2年・広大付属)を中心に準備が進んでいること、三鷹クラブが今年も支援することが確認されました。

 昨年は黒瀬さんのサッポロビールに飲料一式(以来、ビールはサッポロで通しています)、谷(S33年入寮) 、長谷川(S45年入寮) 、有里(S47年入寮) 氏のニチレイから食品一式(寮から一人入社すれば寮祭の食べ物は永久に面倒見ると人事課長の長谷川君は約束しています。一部上場の含みの大きい一流企業で、出世間違いなし。現役の皆さん、宜しくお願いします)、永瀬兄弟(S43,45 年入寮) のナガセ(東進スクール)からは十万円、勝部君(S43年入寮) のKDDからは国際電話掛け放題サービス、高橋(S34年入寮) 、中村(S38年入寮) 両名の日本ビクターからはAV機器一式の貸与など、OBの皆さんから色々ご協力頂きました。今年もお願い致します。昨年は目玉で同窓の加藤登紀子さんに無料出演して頂きましたが、今年もという訳にも行かず、今回は世話人の荒木健一さん(S34年入寮) から芸能通の川内通康ニッポン放送社長(S35年入寮) に相談して頂いています。

 それに3月の追い出しコンパの際、ビクターから寄贈して貰った120 万円のカラオケシステムが寮祭でも大きな力を発揮しそうです。ただ、郵政、文部、建設、運輸、自治、警察、労働等各省関係、JR、NTT等の皆さんにお世話頂いて高橋先輩と営業に回ることも多いのですが、カラオケと言う形で成果を先取りしながら、ビクターには目に見える形でまだ結果を出していないので、このままでは二人は舌を抜かれそうです。

●同期会盛んに開かる

 三鷹寮の同期会が盛んに開かれています。41年入寮なのに何故か5月末の40年の同期会にも招かれ、年二回の銀座のシェノザミでの33.34 年合同同期会にも出席させて頂いています。11月には42.43 年合同同期会がありますが、48年まで在寮なので当然(?) 出席の権利があります。41年の同期会は年1〜2回、折にふれ私が招集させて頂いていますが、この夏運輸省の石山君が新潟から、NHKの小野君が仙台から、大和銀行の島田君がシンガポールから東京に帰任し、関電の寺本君が東京の電事連に出向等と大きな異動がありましたので、9月6日にNHKの青山荘で行います。早めにFAXで返送願います。

●オアシス・エコロジ−(OE)システム……なんで特許が成立するの?

 私が高橋カーテンウオールに入社して初めての受注物件に静岡県庁防災庁舎があり、この時駒場では緑のヘルメットを被っていた(構造改革派)静岡の中村弁護士に、県の長瀬企画調整部長(現国土庁土地政策課長)と環境アセスメントの塩坂社長を紹介して頂き、随分お世話になりました。その元日大全共闘で土木屋の塩坂社長が考案し、この春、形成方法に関して特許を取った雨水の地下貯水工法がOEシステム。校庭や工場の駐車場、公園などの地下を堀り帯水層を作って中詰め材を入れ、雨水を貯める仕組み。雨水は水利権がなく自由に貯めることが出来るうえ、掘った部分からの水漏れを防ぐ遮水材も合成ゴムのシートや粘土鉱物等の、地域に応じた素材が使用出来る安価な(コンクリートで作る方法に比べ貯水量当たり十分の一)画期的工法。貯めた水には太陽光が当たらないので「水温と水質が一定」で、中詰め材に砕石を使う(貯水率40%)ことで上部を駐車場等として利用出来ます。誰もが思い付きそうな単純な技術でも特許が成立する不思議。

 思えば神戸の地震で一番困ったのが水洗トイレの水。しかし、太陽電池のポンプとこの地下貯水槽があれば大丈夫。一度使っても雨が降れば又溜まり、水道も電気も来なくてもトイレが使えます。校庭や公園、駐車場等街の至る所に作っておけば、渇水の時も生活用水、工業用水、防火用水、噴水、池等に利用出来ます。逆に普段は空にしておけば、大雨の時に洪水調整に使えます。このように飛行場や新幹線、道路の融雪とスキー場の降雪等、目的に応じて正反対の使い方が出来るところが面白い。

●ワープロとパソコン……杉原君は「これで会社をやめる」のに

 今春ようやく大学に入った息子に授業に必要だからと買わされたのをいい機会にパソコンで打ってみようと、ワープロソフトの一太郎のマニュアルまで買い込んで奮闘したのですが、如何せん何時になったら完成するか見通しが立たず急遽方針を変更、東芝で岩木君(S41年入寮) が開発した「ルポ」で打っています。在原業平ではありませんが、「つま」とワープロは慣れ親しんだのがいい(?!)。

 それにしても、ワープロに慣れた身にはパソコンの何と冷たく使いにくいことか。どうせ外国でのシェアが余り高くないのだったら、キー上の機能の表示をワープロのように日本語でするとか、ワープロとして使う場合が多いのだから側面にワープロの機能を表示するとかして、使いやすくして貰えないものだろうか。そうしたら国内のシェアも増え、パソコンユーザーも増えると思うのですが。

 もっとも、三鷹クラブのホームページを作り、海外からも水族館通信を読める様にしてくれた(実際結構アクセスあり)明治生命の杉原君(S45年入寮)は、パソコン病が昂じ、アメリカに自分のサーバーを持ち、会社をやめて独立することにしたくらいだから、私個人の問題か。ともあれ、パソコンやインターネットのことで何かありましたら、杉原君にご相談下さい (Tel:03−5477−7486,FAX:03−5477−7487)

 自分のパソコン音痴を棚上げしてパソコンに八つ当たりしてしまいましたが、「又、小さい字で長々と書く」と非難されそうなので、この辺で筆を置きたいと思います。

 96年の盆休みの週に        干場 革治

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