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アマダイ通信  NO.35       2003年早春     

注)文中に出てくるはアマダイこと不肖干場革治のことです。
(Tile Fish Network Letter)

 知人・友人各位
 節分も過ぎ、国有地の小平用水の土手に植えた水仙やチューリップ、ヒヤシンスも芽を出し、花を咲かせようというのに、経済も政治も停滞したままで、気分は冴えません。
 今回は来日中国人の対日観を載せてみました。面映ゆい所もありますが、海外へ行く度に山紫水明の日本、美味しい日本の食事、魅力的な・・と、ナショナリスティックになっている自分を発見します。日本人は悲観的で、自虐的すぎるのかも知れません。処方戔は出尽くして、掛け声だけでなく、実行あるのみ。選挙で意思表示できる年でもあります。
◎長谷川君・小野寺君発見!能代高校東京代同期会!
 昨秋、高校卒業以来行方不明?の長谷川徳雄・小野寺研一両名を営業先で発見。何と雇用能力開発機構の名部長と住友不動産の大常務取締役にと、大出世していたのです。機構の角野副理事長に挨拶にお伺いして振られた先が長谷川職業能力開発指導部長で、高校卒業以来の再会。大先輩の高島住友不動産社長(S25年東大三鷹寮入寮1期生)に「商売が下手そうだな」と図星を指されながらも出入りを許され、新宿NSビルのエレベーターホールで見たことのある人間だと声を掛けたのが小野寺君。駿台予備校の中山寮で別れて以来で、住友不動産の常務陣で一番若い。
 小野寺君に出会ったことを、2百人ほどのソフト会社テクノバンのオーナー経営者高松睦夫君に話したら、三菱瓦斯化学とBPの合弁会社社長の川添能夫君も誘い、同期生4人でゴルフをすることに。小野寺君に自社の泉ゴルフ倶楽部を取ってもらい、高橋カーテンウオール以来7年振りのゴルフ。一度打放で練習して参戦するも150という前代未聞のスコア。おまけにボールは空中で二つに割れ、靴は両底が剥がれるという珍事。面白がられるやら、呆れられるやら。下手なのは商売だけではなさそうです。
 そこで失地挽回!得意の?同期会を企画。この値段で鮨とふぐ両方食べようとの欲張り企画。足が出たら住友三角ビルの大家の小野寺君にネゴしてもらいましょう?!
 日 時  2月27日(木)PM6:30〜
 場 所  旭鮨(新宿西口住友三角ビル50F03-3344-6454)
 会 費  8千円(男子) 7千円(女子)

◎2/20「団塊政策研究ネットワ−ク」03年新年会
「インタ−ネットなしで、選挙は戦えない」・・・日、米、韓の最新事例
      講師:高成田亨(朝日新聞前アメリカ総局長、現・論説委員)
         ×横江公美(VOTEジャパン社長、国際ジャ−ナリスト)
 本年は4月の統一地方選挙に始まり解散総選挙も必至と言われる選挙の年。インタ−ネット選挙先進国、アメリカ・韓国の実情に詳しいお二人に両国の最新事例を踏まえながら日本におけるインタ−ネット選挙の可能性について実践的に話してもらいます。併せて、経済通でアメリカ通の両名に世界と日米の政治、経済の動向についても話してもらいます。 懇談会には坂井隆憲(自民党)、菅直人、鳩山邦夫(民主党)、阿部知子(社民党)など、国会議員も多数参加予定です。
高成田亨:経済部次長などを経て95年8月から論説委員。テレビ朝日「ニュ−スステ−     ション」コメンテ−タ−。98年8月から02年3月までアメリカ総局長。
  著書:『ディズニ−ランドの経済学』(朝日新聞社)『米国マネ−革命最前線』(東     洋経済新報社)『ワシントン特派員の小さな冒険』(朝日新聞社)
横江公美:94年松下政経塾入塾(15期)。プリンストン大客員研究員として米大統領     選挙を中心に世界選挙を実勢調査。
  著書:『Eポリティックス』(文春新書)
 日時   2月20日(木)   受付開始  18:00
                 講演    18:30〜19:30
                 懇談会   19:30〜21:00
 場所   弘済会館 千代田区麹町5−1 TEL 03−5276−0333
      JR四谷駅徒歩4分 営団地下鉄麹町駅徒歩3分
 参加費  会員6000円 非会員8000円 講演のみ非会員2000円
 事務所or若山迄(03-5228-4960携帯090-8452-2261,メ-ル:w-1942@ph.highway.ne.jp)
◎変容する世界一日本の政治を動かしているもの(U)・・・Dネット総会から
 前号に続きが代表世話人をするNGO、団塊政策研究ネットワ−ク(Dネット)の昨夏の6回総会での、中村啓三毎日新聞論説委員長(現常勤監査役)の記念講演の要約を送ります。
★NPOは政党を越える
 日本ではNPOを重視するというのは、政党のパンフレットに皆書いてある。何よりも1993年7月に行われた選挙のとき、自民党から共産党まであらゆる政党が主要政策の柱の中に、福祉国家という名称をつけていました。福祉国家こそ日本のあらゆる政党が目指す理想国家だったわけです。しかし1996年の選挙公約を見ると福祉充実のスロ−ガンは書かれていても、福祉国家という言葉はどこにも残っていません。レッサ−・サロモンの予言ではないが、福祉というものが大きな国家、戦争を行える、帝国主義的に何時でも戦えるというような、国家の総力を支える制度である。そこにおいては、国家の繁栄があって初めて国民が繁栄できるんだっていう価値観がある。その明確な転換があるのだとしたら、1993年から1996年の間に確実に日本で起こっているわけです。ではそれに代わって私たちは公益といったものを何処に見出していったらいいのかということに対して、未だに結論もメッセ−ジもどの政党からも出ていません。

★NPOが地域を変える
 本日は地方議員の方が見えていると聞いておりますが、時々地方議員の方に呼ばれて話をすることがあります。その時には今のままなら地方分権は反対だと話すことにしています。というのは今の地方議会が何処まで当局をチェックする能力があるのかということです。地方議員にどれだけ政策的にバックアップするシステムがあるのか。それを考えると今のままで地方分権を進めることは反対である。地方分権を進めるためには地方の議会と行政を基本的に作り直さなければならないと。
 しかし凄い幾つかの動きが始っています。杉並の、松戸の人達の町のマスタ−プラン作りの動きです。この中心が団塊の世代が2割くらい、あと圧倒的に多いのは60才以上で、す。彼等は市役所の職員よりはるかに専門家です。30年40年働いてきた専門を生かしそれぞれのマスタ−プラン作りに取り組んでいる。彼等がいったん自分たちで議論を始めれば、市役所や区役所の人達はむしろそれを黙って聞いて、その最先端の技術の考え方について、むしろ役人たちが質問するようになっている。かつて市民運動が住民運動と呼ばれていた時、それは行政と対立するものでした。市民運動というものは目障りでした。ところが松戸市で杉並区で武蔵野市で、いたるところで始っているマスタ−プラン作りは、彼等のほうが遥かに知的なレベルが高くて、NPOのほうが遥かに世の中をリ−ドし始めていることを示している。堺屋太一が、ダニエル・ビルが、ピ−タ−・ドラッカ−がいう知識革命とか知識社会というのは、とりあえず、NPOという形で始っている訳です。
 行政の一般情報ですら隠すことによって、行政や権力というものは自分たちの権威を保ってきました。そんなものは今簡単にインタ−ネットで取れます。そしてそれをもっと深める知識をもっている人達がおり、それはもう役所の人達ではない。議会の人達でもない。もっとそれぞれの専門をもった人達が共通の認識と共通の方向性を見出した時に、はるかに大きいインパクトとメッセ−ジをまとめることができる時代が始まった訳です。冒頭で触れたように議会が混乱している、離合集散なり、人々はいつも党籍を移動する。これは21世紀において当たり前なのかなと思っています。そうして公式に物事を決める全員投票による公職選挙法とは別に、かつての総評や同盟というマスの組織と違って、知的に物事をリ−ドする主体が今至る所で始まっています。

★NPOの主役たれ!団塊の世代!
 本日参加の地方議員の人が自分は〜労働組合に助けられているとか、もしくは何とか地域の代表だとか、何々業界の代表だとかいうようなら、その人達は早めに止めて、大した給料ではないから他の仕事を考えたほうがいい。しかし新に始まっている知的な挑戦のリ−ダ−になろうとしたら、いまその知識を持っている人達をまとめるリ−ダ−がいないという点で、いま一番期待されているのは基礎自治体の議員です。県議会やなんかにはリ−ドする能力はない。何と言っても都市部で、東京で神奈川で、この周辺で始まるのは、NPO社会を支えるには豊かさというのがもう一方で求められているからです。自分達の力で、お金も出し合いながらこの社会を変えていくという主体、そういう点でレッサ−・サロムの提起するNPOの社会というのは、違った意味で保守革命、保守的な姿勢か革新的な姿勢かと言うと、保守的な姿勢による改革が始まろうとしているのが21世紀の冒頭の姿ではないかと思う訳です。
 いずれにしても、団塊の世代は主体的に物事に取り組む面が優れている。少なくとも団塊の世代が、政治がおかしい、民主党は何をやっているのか等といわずに、自らリ−ダ−になり、自分達のところから革命を起こす。改革を始めるのだという心がなければ、皆で集まって今の政治を嘆いていてもどうしようもないというのも、21世紀の政治の姿だと申し上げて、後は皆さんの私の挑発に対する反論を聞きながら話を進めたいと思います。                 
◎飯坂君を市政に!
 能代・山本の状況に一石をと、飯坂誠悦君と二人で能代山本フォ−ラム21を結成、宮腰市長、先輩市議の梅田味伸、松谷福三君など、能代高校同期生の力なども借り、の東大の同級生などを、“無理やり”講師に誘い、情報発信のための講演会を能代で8回ほど開催して参りました。
 中村啓三さんの挑発に発奮した訳ではないでしょうが、その飯坂君が遅まきながら、豊かな町作りと市政改革のため能代市議に立候補するという。長引く不況、市場経済のグロ−バル化、遅れる構造改革。中央の金を当てにしての相変わらずの公共事業頼みではやって行けないのに、仲々変われない地方。中村啓三さんは豊かな都市部の、団塊の世代を中心とした保守革命こそが日本を変えると、地方を見捨てていますが、外から日本を見ると地方も捨てたものではない。自分達でその価値に気付かず、諦めてしまっているだけではないか。我が故郷、能代・山本の素晴らしい海・山・川、きれいな空気と土、水を使った農林水産業と観光の振興、バイオマス、港を使ったゴミ・風力発電、リサイクルのエコビジネス、介護とIT、そのための教育振興・・・。やれることは沢山あります。発想の転換が必要ではないでしょうか。
 豊かになった中国人に白神を観てもらう、秋田こまちを食べてもらう、秋田杉で家を建ててもらう。そんな時代がすぐそこまで、来ています。住んでいると大変な北国の雪世界も、雪のない国の人間には新鮮です。世界中から野菜や肉や魚の形で収奪している窒素や、リンや、水も、有機肥料や秋田こまち、秋田杉にして返してやればいい。発展する中国のアキレス腱、水資源。それは結局“退耕還林”、無理に耕地化した土地を森に戻すことでしか解決できない。条件の悪い農地から貧農を引き剥がし、都市の軽工業に従事させれば無人の荒野には森が蘇り、いづれ緑のダムとなる。少なくなった耕地で収量を上げるには肥料と機械が必要だ。不足する食糧と住宅資材も、大規模化して生産性の上がった日本の農林業が供給すればいい。減反も昔話になる。それに巨大釣り堀りと化している能代港はいっそ本当の釣り堀にして稼いだらどうか。そうまでしなくとも日本中から船でゴミを集めて発電したり、家電や自動車などのリサイクル基地にする。焼却灰でセメントや石膏ボ−ドも作れる。東北電力の3号火力の中止で頓挫した吉野石膏のボ−ド工場も稼働できるのではないか。足りなければ関西電力の敦賀新火力発電所の焼却灰を船で運んで来れないか。せっかく港があるのだ。
 発想の転換にはしがらみのない人間がいい。3期で宮腰市長も引退、元市長のジュニアと能代高校同期でベテランの能登県議の二人が手を上げるらしいが、新鮮味に欠ける。いっそ飯坂君には市長に出て欲しいくらいである。

◎訪日団メンバ−が見た日本、人、環境、森林・・・
 昨秋、NPO法人「緑の地球ネットワ−ク」(GEN)は中国の山西省大同市で黄土高原緑化に従事する現地スタッフを日本に招き、無事研修を終えました。黄土高原とは全く環境が違う日本で何を感じ、学んだのか、武さんと侯さんに感想を送っていただきました。この裏返しが中国、少なくとも山西省、大同市の現実ということになります。

★美しい日本・・・武春珍(緑色地球網絡大同事務所所長)
 二度目の訪日で、多くの場所を回りました。美しい日本は私に深い印象を与えました。東京の林立する高層ビル、大阪の精巧な建築物、札幌の夢のような夜景、きれいに揃った道路、整然とした交通秩序、時間をお金のように大切にする仕事の効率・・至る所で日本の現代文明を感じ、同時に日本人が創造した現代の経済の奇跡を身近かに体験しました。印象が最も深かったのは日本の環境です。日本では山は緑で田畑や野原も緑です。街路も緑です。至る所全てに緑があります。緑が水源を作ったのか、豊富な水資源が緑を育てたのか、どちらなのでしょうか。
 黄土高原で育ち、緑を渇望する一種の潜在意識があるからかも知れませんが、私は日本で見た大自然の色彩が最も純粋だと思います。草木は青々として水がしたたりそうだし、泉の水は透き通って底が見えるし、北海道の雪は真っ白だし・・。公園では人々が芝生に横になって自然との触れ合いを楽しみ、奈良の道では鹿が人間と一緒に自由に歩いています。人々は現代的生活の中で環境と調和をもって共存しており、これは日本の環境保護が進んでいることを示しています。以前日本に行ったことのある友人から日本の自然環境の美しさが不思議で不可解だと聞いていましたが、二度の訪日でその答えがわかりました。それは日本の人々の強い環境保護意識です。

★特に印象深かったこと・・・侯 喜(緑色地球網絡大同事務所技術顧問)
1.日本の国民の素質が高いこと。つまり日本の国民は高雅な文明の感じがあり、礼儀正 しく、発言が文化的で、もてなしが温かく、仕事に忠実です。事業を大事にする精神が あり、仕事のつらさを厭わず気にかけません。
2.居住環境が良いこと。訪ねた所はどこも建築が整い、清潔優雅で、裸の土地が無く、 緑があります。空気が汚染されておらず、地面に粗雑物がなく美しく感じます。北海道 では幾つかの研究林に行きました。以前日本の森林被覆率が68%以上あると聞き信じ られませんでしたが、今回自分の眼で見てみると聞いていた通りでした。
3.交通秩序が良いこと。十数日間に車が道を塞いでいる光景も、交通事故も見ませんで した。国民が自覚的に公共の場所での秩序を守ることが各人の公徳になっています。
4.飲食の文化において消費が高くなく、倹約の習慣があること。公共のレストランでほ とんど泥酔者を見掛けず、食べ残しがテーブル一杯になっていることもありません。
(詳しくは「緑の地球」88号参照:ホームページ http://member.nifty.ne.jp/gentree/)
◎中国の強み・日本の底力・・・Dネット33回政策研究会
                    講師:橋本久義 政策研究大学院大学教授

★華僑資本の投資
 アジアの発展を考える時に絶対考慮しなければならないのは、世界各地で努力して財産を築いてきた華僑です。共産党の間はどうかなというところがあったのが、社会主義市場経済で同じように発展しているので、故郷心が出てきました。それに墓に金を持っていける訳でもない。ちょっと口を出すと「親父黙ってろ」と言われるし、嫁さんは気に入らない。そんな連中に財産を食い潰されるくらいなら、発展する中国のために使いたい。北京大学やその他の大学は華僑からの寄付の嵐です。中国の民間企業の大発展の元になっているファイナンスはこの方達が作るのです。シンジケートを組んでファイナンスしますから、とんでもない投資をするのです。

★中国発展の原動力は共産党
 中国には個人の経歴書といわれるダンランがあり、それが一生ついて回り、命に関わります。管理するのは共産党ですから、共産党は権威を持っています。WTO加盟を控え品質管理をちゃんとやらねば、北京オリンピックのためにはそこら中で唾を吐くとか、物売りが観光客を追い回しインチキ臭いのを売り付けるのはまずいと言われ、共産党の指示が行くとパタっと無くなる。
 日系企業でインタビューしても「中国の人は酷い。品質管理も、百個、二百個しか壊れないなら上等じゃないか。文句を言う奴がいたら代わりの物を上げればいい。相手も一個余分に貰えるし、こっちも品質管理なんて面倒なことをしなくて済むと言う。工場にある道具はポケットに入れて持って行くし、材料はくすねる。リベートは取りたがる。ひどい奴等だ」と皆言っていた。ところが最近日系企業の社長さんに聞くと「中国の人達は真面目です、よくやります。日本の奴等より手先は器用で覚えが早い。日本から技術者を呼ぶと若い人達が技術者に追いすがる。日本みたいな品質管理はどうすればできるか。勉強会やっていますから教えて下さい」と。
 今中国は外資系の企業から技術や経営を学び中国を発展させるために命懸けでやっている。なのにお前らみたいにストライキをやるとはどういうことだ。おまけに賃上げしてやると言うのにやり続けるなら、党として処分するから覚悟しろと言うと翌日からパタっとストライキが終わる。つまり共産党という組織経験が工場の品質管理に役立っている。

★天安門事件の効用
 中国は改革・解放で自由特別経済区とか技術開発区を作って外資系企業を誘致して来た。ところが天安門事件で外資はどんどん引上げ、発展は望めない。そこで外資の規制を取り払う。百%の外資を認め国内で販売しても結構ですよと。そうなると民族系の企業は競争力がないので、国内の企業は皆やられる。ところが香港には共産党幹部の息のかかった会社があって輸入権を持っていて、非常に品質の良い部品を自由に買えるようになる。そうすれば松下などに収める製品も品質が良くなる。最初は組み立て部門でそうしていましたが、付き合う内に働き者の社長とそうでない社長、真面目な人とそうでない人が分かってきますから「あそこの会社は真面目だからプレスの機械をいじらせてみるか、うちにある古いプレスの機械を持っていったらどうか」、「じゃ持って行きます」、「うまくやるじゃない。プレスの機械を一台揃えなさい。仕事を継続的に出すから」、「じゃやります。ということでプレスの機械を2、3台揃えてやり始める。やっている内に金型がだんだん痛んで品質悪くなると困るからメンテナンスの仕方を教え、金型の専門家を出向させたりして給料の半分を面倒みてもらうとかして、どんどん発展して行く。

★中国の競争力の実態
 一番目には今、中国が圧倒的な競争力を持つのは大企業型の商品、電気製品ですが、中国の技術発展は天安門以降の十年ですから、そんなに発展する訳がない。中国の人達は生れ落ちた時からマシニングセンター育ちですから、機械の基礎が分かっていない。
 二番目には為替レートで今一元15円ですが、いつまでも15円の訳がない。日本にはまだ日本でしか作れない物がありますが、マレーシアやフィリピン、インドネシアは輸出する物がない。人件費で戦うしかない。しかし今のレートでは中国の労働効率は他の国と比べて各段に高いですから「何とかしてくれ」となる。その時おそらく日本円は東南アジア側にくっついて動くに違いありません。
 次にパソコンは3か月おきに新製品が出、3か月毎に金型を作り、キーボードやプリンターを設計、試作、実装し量産して、取扱説明書を作り印刷して、秋葉原の店頭に並べるのを3週間でやる。量販店に並ぶのは長くても2〜3か月。その間に殆どの物が生産中止。日本メーカーは目茶苦茶努力し現地生産でやって来たけれど、結果的にうまく行かなかった。それで小回りの利く日本でやる方が得だと考える人が出るようになった。
 それから通産省は自動車部品についてはまだ仲々大変だとレポートしています。金型も鋳物もまだだし品質管理能力も低い。要するに中国はそんな高いレベルでやっている訳ではないのです。(簡約

◎エレクトロニクス企業のグローバル展開・・・三鷹クラブ47回定例懇談会
 年に一度の大阪での懇談会、今年はシャープ椛纒\取締役専務(海外事業本部長)藤原武平太さん(1959年入寮)に話していただきます。
 1960年の初夏、中川委員会に参加して東寮の委員会室に移った私の寝台の斜め下が1学年上の藤原さん。いつも身嗜みが良く、美声でシャンンやアメリカの流行り歌を唄ったりするところが、蛮声で寮歌をがなる普通の寮生とは大いに違っていました。法学部では留年した藤原さんと同じ講義を聴いたこともありましたが、私も留年したので上級生、下級生という関係は永遠に変わりません。
 1964年通産省入省の藤原さんは間もなく米国エール大学に留学しMBAを取得、公務員として順調なスタートを切りました。72年秋、国鉄職員の私は初めての海外出張でアムステルダムのホテルのロビーで藤原さんに出会い、旅慣れた様子がまぶしく見えて、寮以来のカルチャーショックを感じました。その後間もなく藤原さんはパリのOECD本部の先進国貿易課長を勤め帰国後は通商政策局、産業政策局、石油公団等の要職を歴任。公務員生活の最後を鉄のカーテン崩壊後間もない時期のブルガリア大使で締めくくり、日本が世界に雄飛した時代に政府を代表して地球的規模の活躍をされました。退官後シャープに入社、常務・海外企画本部長、専務・東京支社長を経、現在同社の海外事業展開の最高指揮者です。産業空洞化と競争力低下という厳しい環境の中で日夜苦闘するエレクトロニクスメーカーの立場から、実体験に基づく興味深いお話しを伺えるものと期待致します。   終了後、大阪駅ビル内ホテル・グランヴィア大阪19階のパブレストラン「アブ」で二次会を予定しております。両会場は今年も南谷昌二郎JR西日本社長(1960年入寮)が手配して下さいました。    (文責菅建彦・1960年入寮・JR東日本鉄道文化財団専務理事)  日 時  2003年(平成15年)3月27日(木) 18時開場 18時半開会
  場 所  大阪弥生会館(大阪市北区芝田2丁目4番53号 06-6373-1010)
  交 通  大阪駅中央北口から徒歩5分
  会 費  5千円(夕食・飲み物付き)
  申込先  平賀俊行 FAX03-5297-5020 03-3258-0559 緑富士
       干場革治 FAX03-5689-8192 035689-8182 泣eィエフネットワーク
              Email:tfn-hoshiba@blue.ocn.ne.jp

◎JR諸事業の新しい展開・・・三鷹クラブ47回定例懇談会(講師長谷川忍池袋メトロポリタン会長、1952年入寮)は2月19日(木)、学士会館です。

◎留学生支援をありがとう!引き続き宜しくお願い致します。
 昨秋三鷹クラブの会員の方に留学生支援を呼び掛けてから年内いっぱいに46名の会員の方から34万7千円、年が明けて1月22日までに通信の読者の方から15万9千円。合計52万6千円のご寄付を頂きました。ありがとうございました。大学当局も大変感謝しております。中間報告させて頂くと共に、引き続きのご支援をお願い致します。
 故郷八森の鈴木水産の鈴木實社長、イオンの植樹ツアーで一緒させていただく秋田の高橋元さん、緑の地球ネットワークの前田悦子、佐々木陽子さん、パラキャップの後藤英夫社長、朝日新聞の岡本行正さん、鹿島設計部の小林眞人さん、水木初彦神奈川新聞社長、元参議院議員の佐々木満さん、三鷹クラブの三木彬嗣、水上伸二、山川淳二さんの、正月以降1万円以上のご寄付をいただいた方には、路上観察学会事務局の同文社前田和男社長より「奥の細道 俳句でてくてく」を贈らせていただきます。

◎久し振りに現役・OB交流会と追い出しコンパ
 1月24日、寮委員会を中心とした現役とOBの恒例の交流会を1年振りに、中野サンプラザのパーティルームで行いました。学年試験前なので現役の集まりが心配されたのですが、ニュージーランドの留学生ヘーミショベル(H14入寮 AIKOM,オターゴ大学) 、青木博子(H12 法 UnitedWorldCollegeof SEA)、斎藤大輔(H14理T洛南)、竹田宏紀(H13理T徳島文理)、門田尚子(H14理T宮崎大宮)、三野功晴(H6入V→教養→総合文化 六甲)、石塚優太(H13文T→法 札幌南)、時村晋太郎(H14理U 東筑)、笠原由加里(H14理U三重)、寺嶋隆密(H11理T→教養 開成)の十名が参加。ホスト側は平賀代表(S26年入寮法 稚内)、藤俊介(S33経 若松)、(S41法 能代)、井上豊(S43法 愛光)の4人で押され気味。
 寮で2月25日(火)に追い出しコンパをやるのでOBも出席をとのことで、取敢えず平賀代表とは6時半からのパーティに出席の予定でいます。都合のつくOBの方は是非ご参加下さい。ニチレイの長谷川寿執行役員(S45年入寮)が関東支社長で東京に戻って来たので、今回はこのままでは商品価値を失いそうな?倉庫で眠っている冷凍食品を、久し振りに“欠食児童”に差し入れしてもらうことになりました。ありがとうございます。

◎携帯電話の番号が090−4608−4519に変っています
 前々号でお知らせしましたが、携帯電話の番号が変わっています。経過措置で“2丁拳銃”でやってきましたが、商売の下手なには荷が重く、新しい番号090−4608−4519の一本にしますので、古い番号090−1708−8245は使えなくなります。ご面倒ですが、データの訂正をお願い致します。

◎年末に娘とベトナム、2月の連休に一人でタイ北部チェンライに行きました。正義のヒーローを独演するブッシュさん、ベトナムの二の舞いにならなければいいのだけれど。見るだけも歯がゆいが、“世界の農村”で老はシコシコやるとしましょうか。 再見!

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